みなさんは人生を変えたいと思ったことはありませんか?
今の人生に満足できず、キャリアアップや自己啓発など、努力し続けている方も多いと思います。
が、果たしてその「努力」で人は変わることはできるのでしょうか?
もしかすると、「努力しなくては・・・」という精神的な固定観念そのものが人の変化を阻害しているのかもしれません。
今回は『捨てるべき40の「悪い」習慣』を読んだ感想をお伝えします。「人生を変えるために努力しているが、なかなか成果が出せていない人」の参考になれば幸いです。
本の紹介
『捨てるべき40の「悪い」習慣』
午堂登紀雄著。
本の内容は自分の人生(やりたいこと、大切にしたいことなど)を明確にするために、「捨てるべき」項目を列挙し、捨てることで得られるメリットをわかりやすく紹介しています。
本の感想
タイムマネジメントを捨てる
他人との約束を守るだけのタイムマネジメントは出来るだけ減らしていき、自分が理想とする人生を実現するための、自分との約束を果たす行動マネジメントを重視したいものです。
『捨てるべき40の「悪い」習慣』P117
わたし自身、「時間管理」は当たり前のように使っている言葉ですが、顧客納期や書類の提出期限を守ることは出来ても、自分のやりたいことが十分に出来ているか?という視点に立つと、少し疑問を持ってしまいます。
時間管理は「顧客や上司のため」という目的であり、主体が自分以外の誰かなんですよね。
人生を変えるためには、主体を「自分」にすべきなのかもしれません。
問題解決を捨てる
他人が提示した問題を、自分で考えずして「解決しなきゃいけない」と思い込まない、ということです。自分が本質的に重要に感じられないことは、他人がどう言おうと、できる限り無視するということです。
『捨てるべき40の「悪い」習慣』P128
問題や課題の怖いところですね。会社では、提起された問題・課題に全て対応しなくてはいけないという観念にかられてしまいますが、実際には問題提起が正しく行われていない、「どうでもいい問題」も多くありますよね。
「これ、そもそも問題ですかね?」と堂々と言えるように自分の頭を働かせたいところです。
キャリアアップ志向を捨てる
キャリアにはアップもダウンもなく、「幸せなキャリア」と「そうでないキャリア」のどちらか
『捨てるべき40の「悪い」習慣』P159
非常に共感した考えです。私も20代の頃に、向いていない仕事に悩みキャリアチェンジを図った経験があります。
キャリアについて他人と比較してしまうと「勝ち組」や「負け組」の優越で物事を考えてしまいますが、人によって「最善のキャリア」の基準も異なるはず。
ユニークなキャリアを築いていけばいいのだと思えるようにするには、そもそも世間一般のキャリア志向を捨てる必要があるかもしれません。
正義を捨てる
ある状況を、自分の勝手な倫理感で判断し、他人をどうこう言うことが、どれほど愚かなことか。
『捨てるべき40の「悪い」習慣』P223
「正義感」とまでいかなくとも、「常識」や「世間体」など、自分の価値観で人を判断してしまうことがありますね。
一方で、その常識や世間体って、何も根拠がなかったりします。
時に、正義感は無責任な論理に陥る危険性があるってことなんですね。
「社会は厳しい」を捨てる
「世間は甘くない」「世の中は厳しい」と思ってしまうと、新しいことに飛び込むことを躊躇するようになります。
また、理不尽な状況にも耐えなければ、という発想になる。難しいことが価値があるように感じられ、事態をより深刻に、複雑に考えてしまう。
『捨てるべき40の「悪い」習慣』P240
「社会は厳しい」という意識、誰でも持っていますよね。
私の友人でも、仕事や家庭などで過去に苦労された方は、特にこの意識が強いように思います。
社会は厳しい一面もありますが、これを決めているのは自分なので、自分の受け取り方次第で社会の見え方が変わってくるのかもしれません。
この本は自分を変えるために必要な考え方がわかりやすく記述されており、すいすい読み進めることができました。
「人生を変えるために努力しているが、なかなか成果が出せずにいる人」は是非お手に取って見て下さい。
![]() |
新品価格 |
コメントを残す