先日、母親から「パソコンをいちいち起動するのが面倒なので、今流行りのタブレットがほしい。」と言われたので、親孝行のいい機会だと考えてiPad Airをプレゼントしました。母親は65歳を過ぎる高齢者です。
タブレットには、AndroidやWindowsなど色々な種類の端末が販売されていますが、私がiPad Airをプレゼントに選択した理由は「自分がiPadを持っているので、操作を教えることができるから」でした。
iPadを母親にプレゼントしてみて、結論から言えば、「高齢者のiPad操作は結構難しい」ということです。もっと言えば、「高齢者にiPad操作を説明することは超絶難しい」ということです。
今回は、私が高齢な母親にiPad Airをプレゼントした経験から準備するべきことをご紹介します。
これからご両親にiPadやタブレットをプレゼントしようと検討されている人の参考になれば幸いです。
iPad利用前に準備すること
Apple ID作成
Apple IDはApp StoreやiTune Storeでのダウンロードに必要になるので事前に、パソコンなどで作成してあげましょう。
そもそも母親はIDという概念が難しいらしく、「何のために作るの?」と質問が来ましたが、「無料アプリをダウンロードするためだよ。」と答えます。「無料」という言葉にこの世代は弱いです。すぐに納得。
AppleID作成は、IDやパスワード、メールアドレスとか、秘密の言葉などが必要となり、結構たいへんです。
AppleIDに限らず、iPad関連のIDや番号は、紙のノートやメモ帳などに書いてあげましょう。アナログのパスワード管理になりますが、確実です。もちろん、厳重に管理するよう伝えましょう。
パスコード設定
パスコードに関しは、毎回入力しなくてはいけないので、母親も面倒臭いと設定することを渋っていました。
「落とした時に、誰かに使われてしまうよ!」とパスコードの必要性を訴えて、理解してもらいました。
※この時点で、AppleIDとパスコードの区別がついていない可能性が高く、パスワード管理メモに使用用途も書いてあげましょう。
Wifi接続
最後に、Wifi接続です。無線LANのSSIDやパスワードは最初は設定してあげましょう。Wifi接続設定は簡単なのですが、母親は何をやっているのか理解できていない様子でした。説明するためには「ひと昔前で言えば、有線LANをパソコンに接続しているようなものだよ。」と説明したら、何となく響いていました。
ここまでの設定で、もう大丈夫かなと思っていたのが甘かったです。
インターネットの使い方について
iPadの簡単な操作を説明することにしました。
母親が一番気にしていたことは、インターネットの使い方です。ここで言う「インターネット」はブラウジングのことです。iPad標準ブラウザ「Safari」でネットブラウジングのやり方を説明しました。
しかし、よく使うサイトの「ブックマーク」追加や削除の方法、複数タブの切替方法など、母親にとっては難解だったようで、「60歳を過ぎる人間にとっては難しすぎるよ・・・」と言われてしまいました。「タブレットをほしいといったのは貴方だよ・・・。」と喉まで言葉が出かかっていましたが、我慢しました。
ブラウザやYoutubeは、UIが細かくなかなか覚えてもらえないので、実際の操作を見せながら時間をかけて何回も説明する必要がありました。
「これさっき教えたじゃん!」
「言ったっけ?」
の繰り返し。
他のアプリについては、上記でApple IDの作成が済んでいるので、App Storeから最低限必要なアプリをインストールしました。母親の希望に沿って、「天気予報」とか、「乗換案内」など入れました。用途が明確なアプリは比較的簡単に覚えてくれました。
ここまでで、2時間位でしょうか。もう説明する側(私)も、聞く側(母親)も疲労困憊でしばらく会いたくない気分になりました。(笑)
高齢な母親からのQ&A
母親がiPadを利用してから2週間位経ち、次のような連絡がありました。
「急にインターネットが繋がらなくなったんだけど、どうすればいい?」と。
「Wifiをオフにして、再度オンにしてみて!」と伝えたのですが、やっぱり理解してもらえませんでした。
1.『設定』をタップする
2.『Wifi』設定画面でWi-Fiを「OFF」にする(タップすればOFFになる。)
3.2と同じ画面でWi-Fiを「ON」にする(タップすればONになる。)
と、メールで説明文を送ったところ、やっとWifi接続に成功しました。
ここまで親切丁寧に説明しないと、母親の世代にはなかなか難しいのだということです。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
高齢なご両親にiPadのプレゼントを検討されている人の参考になれば幸いです。
ではでは~。
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