般若心経は300文字程度で構成された、仏教の経典です。
漢字だけでは理解できない言葉もありますが、一つ一つの漢字の意味は奥深く、私たちの人生に活用することができると思います。
今回は、般若心経をわかりやすく説明している本の紹介です。
色即是空(しきそくぜくう)
変化を受け入れることは、言うのは簡単ですが、なかなか難しいことですよね。
会社員であれば、自分の役職、給与があり、これまでの会社への貢献など、多くの思いを抱えていることでしょう。その思いが、逆に変化を妨げる要因になることがあります。
新たな歩みを進めることで、失うこともありますが、「そもそも最初からなかった」と考えれば、変化を受け入れやすくなるかもしれません。
努力して築き上げ、やがて変化を経て、失うことでさらに学びを不豆ていくのが人生です。それなのに、変わることや失うことを恐れて一歩も踏み出せないまま年をとってしまえば、何も学べずにせっかくの人生を終わらせてしまうことになります。
「くり返し読みたい 般若心経」P54より
無限界乃至無意識界(むげんかいないしむいしきかい)
社会は理不尽だらけ。
正義感が強かったり、真面目すぎる人は、あるべき姿を追求しすぎて、仕事が上手く進まない現実に遭遇します。
そういう時は、自分の考え方が「世の中の全てではない」と考えてみると、気持ちが楽になるかもしれません。
般若心経では、これらの感覚正解も絶対視しては危険だと教えています。正しさも、追求しすぎれば妄執となり、自らを滅ぼすことがあるのです。
「くり返し読みたい 般若心経」P92より
究竟涅槃(くきょうねはん)
仕事のプレッシャー、人間関係、お金の問題など、ほとんどの悩みは私たちの欲求から生まれているようです。この欲求は本質的には「安心したい」という気持ちの現れです。
膨大な欲求や安心がなければ、幸せに生きられないというのは寂しいことです。
結局、本当の意味での幸せは、欲望を満たすのではなく、逆に一つひとつ捨て去っていき、最小限のものでも満たされるような心の状態を実現していくことなのです。
「くり返し読みたい 般若心経」P122より
真実不虚(しんじつふこ)
「今、この瞬間を生きる」は、よく聞くフレーズなのですが、これがすごく難しいですよね。何故なら、多くの煩悩があるから。
一方で、その煩悩の多くは自分が勝手に作り出しているものだとすれば、やはり、真実とは、「今、この瞬間」にしかないのかもしれません。
般若心経の真実の言葉を知ることで、一度きりの人生だからこそ、出会った人や出来事に感謝し、今この瞬間にベストを尽くそうとする、燃えるようにポジティブな生き方ができるのです。
「くり返し読みたい 般若心経」P145より
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ここまで読んでいただき有難うございます。
般若心経に興味を持たれている人の参考になれば幸いです。
ではでは~!
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