皆さんは写仏を行ったことがありますか?
写仏(しゃぶつ)とは、文字通り「仏像を写し描きすること」ですが、最近若い人の間でも徐々に人気が出始めているようです。
私自身、これまで写仏の存在すら知らなかったわけですが、座禅をとおして仏教について少しずつ勉強する中で、ブッタってスゴイ大きな存在なんだな〜と思いはじめ、仏像に対して愛着を持ったことが、写仏を始めたきっかけとなりました。
座禅については過去の記事を参考にどうぞ。
私も写仏セットを購入して、毎日なぞり描きを続けています。今回は、写仏によって得られる3つのメリットについてお話したいと思います。
心を落ち着かせられるような趣味を持ちたいとお考えの方の参考になれば幸いです。
1. 写仏によって、集中力が身につく
写仏の内容はいたってシンプルです。
薄く描かれている仏像の下書きに対して、ポールペンや、筆ペンで、単になぞっていくだけなんですけど、これが結構な集中力を使います。
仏像のきめ細かい衣服、飾り、あるいは顔のパーツなど、気が緩んでしまうと、はみ出てしまうんですよね。ですから、結構長い間、集中している必要があるのです。
集中している時って、本当に「無」になっている感じですが、この感覚って座禅が上手くいっている時の感覚と似ています。(雑念がなく、でも意識がはっきりしている感覚)
わたしが集中力を維持できる時間は経験上、30分が限度ですね。
簡単な仏像は30分で完成しますが、ちょっと複雑な仏像となると1時間以上かかったりしますので、その場合は、複数回に分けて描くようにしています。
集中力が身についたと実感したのは、やはり仕事で細かい作業をしている時でした。
プレゼン資料の確認などで、以前よりも抜け漏れチェックの精度が上がり、「細かいことに気がつくね!」と上司や同僚から評価してもらいました。
(もしかしたら、細かすぎてウザい人と思われているかもしれませんが笑)
2. 写仏によって、心が落ち着く
写仏は心を落ち着かせるためのツールとして、かなり高い効果を実感できます。
上でも述べましたが、仏像を描いている途中に「無」になれる感覚と、仏像の描写を完成されていく過程で心が「浄化」されていく感覚を同時に感じることができるのです。
つまりは、写仏によって、自分も仏になれる気がするのです。
「仏になる」とは、全てを悟ることです。
仏様も昔は苦悩をお持ちでしたが、この苦悩から脱するために修行され、悟りを開かれたのです。
その悟りを開くために、誰でもできる修行として、伝えられたのが仏教なのだそうです。
現代社会は変化が激しく、心も忙しくなりがちですよね。
毎日仕事や家庭で、ああでもないこうでもないと一喜一憂するのではなく、一度心をリセットする場が必要かもしれませんね。どこかでストレスが溢れてしまいますからね。
心の健康を保つ意味において、仏教の要素を取り入れ、心を落ち着かせることができるのかもしれません。
少なくとも私は写仏によって、以前よりも心の平静を保てるようになりましたよ。
3. 写仏によって、仏像に詳しくなる
最後は、これはメリットではないかもしれませんが(笑)、写仏によって仏像の知識を習得できます。
日本にはたくさんの仏像が存在しますが、仏像にもいくつか種類があることをご存知でしたか?
例えば、地位が高い順に、「如来」や「菩薩」、「明王」、「天」や「羅漢」、「祖師」などがあります。
如来はいわゆる「悟りを開いた人」で、菩薩は将来如来になるため「修行中の人」。
明王は人々を仏教に導く「案内人」等、その役割は様々です。
仏像コレクターや、仏像好きの人も多いかもしれませんが、私もその中でも個人的に好きな仏像は「阿修羅像」です。
まだ、本物を見たことがないのですが、複雑な表情と阿修羅の背景に、心にじんわり響くものがあります。(仏像に関しては今後も記事にしていこうと思います。)
表情だけではなく、仏像の役割や、仏教との関連性を学ぶことで、より写仏を楽しめるようになるかもしれませんね。
4. 参考書籍
私が使用している写仏セットを紹介します。参考にどうぞ。
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ここまで読んで頂きありがとうございます。
毎日忙しい人にとって、心を落ち着かせるための一つの参考になれば幸いです。
ではでは〜。
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