仕事で「質問」しなければいけない場面はありませんか?
会社の会議や打合せなどで、進行役の人から「ここまでで何か質問はありますか?」と聞かれた時に、「・・・大丈夫です。」「特に無いです。」と答える人の方が多いかもしれません。
自然な会話の中で発生する質問であればよいのですが、質問を求められることに苦手意識はありませんか?
現実として、良い質問を多くする人の方が「仕事が出来る」と評価されますね。会議や会話をより有意義な時間にしている点で「質問できる人」は「会社に貢献できる人」と言えます。
わたし自身、以前は「質問する」ことにすごく苦手意識がありました。というのも、良い評価を得るために「質問しなくてはいけない」という衝動に駆られた結果、逆に要点がまとまらず意図がない質問になってしまったことがあります。
この苦い経験を元に、質問に必要なことを意識するようになり、今では苦手意識を克服することができました。
今回は「質問することが苦手な人」に向けて、「質問する時に意識すべき3つのこと」についてお伝えします。
「5W1H」を駆使して質問を組み立てる
まず、質問を求められた時にどうしてすぐに質問が思い浮かばないのでしょうか。それは、質問を作り出す仕組みがないからです。
そこで、定番な方法かもしれませんが「5W1H」は質問を組み立てる際にたいへん有効です。(簡単ですが、意外と使っていない人が多いです。)
- Why (なぜ) ? → 理由を聞く。
- What (何を) → ものごと、対象を聞く。
- Who (誰が) → 人について聞く。
- When (いつ) → 時期について聞く
- Where (どこで) → 場所について聞く。
- How (どのように) → 方法や考え方を聞く。
5W1Hで質問を組み立てる癖をつけると、会議や面接の際にすごく楽に質問が出てくるようになります。例えば、商品企画会議で、一つの商品アイデアへの質問を求められた時、5W1Hを使うことで次のようにいくらでも質問が出てくるわけです。
- なぜ(Why)、この商品が消費者に受け入れられる?最大のPRポイントはなにか?
- なぜ(Why)、あなたはこの商品を企画したのか?
- この商品はユーザーにどのような(What)エクスペリエンスを提供できるのか?
- 誰が(Who)この商品を購入し、使用するのか?誰が(Who)スポンサーなのか?
- いつ(When)この商品はリリースされるのか?いつ(When)開発を初めて、完了するのか?
- どこで(Where)この商品を売るのか?
質問することが苦手な人は、まずは5W1Hを習慣化させることから始めてみてはいかがでしょうか。
会議に応じた質問の種類を知る
質問の種類には、大きく分けて「オープンクエッション」と「クローズド・クエッション」の2つの種類があります。
オープン・クエッションは、質問された側が自由に答える事ができるような質問のことです。例えば、「このアイデアについてどう思う?」という質問は、答える側は何の制約もなしに自由に意見を言えますよね。自由な分、答える側は逆に悩んでしまうかもしれませんが、ここで上記の5W1Hを使うことで質問を作り出すことができます。
クローズド・クエッションは、二者択一で質問された側に話の展開を求めない質問を指します。例えば、「あなたはこのアイデアに賛成なのですよね?」というように、Yes or Noの答えしか要求しません。答える側は簡単ですね。但し、会議が質問者が決めた展開に依存するので、コミュニケーションという意味では、オープン・クエスチョンよりも劣ります。
会議の種類で言えば、上記で挙げた「商品企画会議」など、メンバーのフィードバックやブレインストーミングが求められるような会議では、オープン・クエッションが使われるべきです。そうでないと、創造的な答えは出てきません。
一方で、「進捗会議」などでは、上司や会議進行係によってクローズド・クエッションが使わることが多いです。情報を効率的に進めることが目的ですから。
あなたが参加する会議によって、事前に求められる質問の種類を想定して準備しましょう。
無理して質問しようとは思わない
最後に、「質問する」ことに苦手意識を持っている人は、「無理して質問しようと思わない」ことも大切です。冒頭でもお伝えしましたが、私は人から評価を得たいと無理して質問した結果、逆に失敗してしまいました。
そもそも、質問する目的は「わからないことを知る」ためですよね。
ですから、あなたのビジネスや、商品、職場の人にもっと興味を持つことの方が大切なのかもしれません。「知りたい!」と思えなければ、質問は出ないですから。
質問が苦手な人は何か理由があるはず。まずは、上の3つのことから意識してみてはいかがでしょうか。ではでは!
参考書籍
ロジカルに質問するための手法が体系的に書かれていてわかりやすいです。是非お手にとってみてください。
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